山野内建設は、新築住宅、住宅のリノベーションなどで全棟ZEH(ネットゼロエネルギーハウス)宣言を行い、光熱費負担実質ゼロ円の家づくりを推進しています。
住宅の断熱・気密性能は、断熱材の厚みなど、建材のスペックや仕様だけで決まるのではありません。断熱気密施工に関わる、現場の大工さんをはじめ専門職の方々の施工方法や施工精度によって大きく左右されます。そこで今回は、山野内建設の断熱気密工事のダイジェストを動画でご紹介します。
断熱気密工事その1 外壁の軸間に89ミリのグラスウールを丁寧に施工
山野内建設は、断熱気密性能を確保しやすい北米発祥の住宅建設工法、ツーバイフォー工法で住宅施工を行っています。外壁の場合、高性能グラスウールを軸間に89ミリ、丁寧に施工します(別途付加断熱も行います)。ツーバイフォーはスタッド(間柱)の間隔が一定なので、断熱材もサイズが一定で施工ミスが起きにくい構造です。
在来工法は柱と柱の間に隙間があり、壁の内部が床下から小屋裏(天井裏)まで煙突のように一本の空間でつながってしまいがちです。そのため、壁の中を床下の冷たい空気が天井まで上昇気流となって抜けていくのを防ぐ「気流止め」をしていないと、断熱材の性能を十分に発揮できません。一方ツーバイ工法は「枠組壁工法」と呼ばれた木枠に構造用合板を打ち付けた「パネル」で組み立てるため、気流止めが原則不要です。
断熱気密工事その2 気密工事は、先張り気密工法で
気密工事は北海道の家づくりでは一番大切といってもいいポイントです。断熱材は動かない空気の層を作ることで熱を遮断しています。空気が出入りしているようでは断熱性能は発揮できません。また、冬場に室内の暖かく湿った空気が壁の隙間から壁の中に入ると、壁の中で空気が冷やされ、壁の内部で結露(壁体内結露)が発生します。すると壁の中の柱や土台が腐り、住宅の耐久性も断熱性能も悪化します。なので気密工事が大切なのです。気密工事は、隙間風を減らすことで、計画的な換気、室内の上下の温度差を減らすことにも役立ちます。気密性能=C値は気密測定で計測します。
グラスウールを充填した後、壁一面に防湿気密シートを貼ります。この際、先張りシートの重ね代と、壁の気密シートを重ね合わせ、気密テープで完全に連続させます。
室内側の壁面に、後から貼るメインの気密シートと接着するための「重ね代(10cm以上)」をたっぷり残しておくことが肝心です。
先張りシートの上からサッシをはめ込み、外側は防水テープ(ブチルテープなど)で透湿防水シートと一体化させます。
室内側に高性能グラスウール89ミリを施工するだけでなく、外側にも高性能断熱材、ネオマフォームを2枚重ね貼りし、合計111ミリ施工します。
気密工事は、家全体で実施しますが、特に窓まわりや構造が交差する部分が気密の弱点になりやすいポイントです。具体的には窓をはめ込むための木枠とサッシの枠の間に隙間が発生します。これらを「後からテープやコーキングだけで留める」仕様にすると、経年劣化でテープが剥がれたり、職人の技術によって品質にバラつきが出たりします。そのため、サッシをはめ込む前に、あらかじめ隙間をまたぐためのシートを仕込んでおく(先張りする)のが先張り工法です。
外壁の構造材の外側に張る「タイベックシート」は、正式には「透湿防水シート(とうしつぼうすいしーと)」と呼ばれます。
このシートは、一言で言えば「外からの雨は絶対に通さないが、中からの湿気はスースー通して逃がす」という、ゴアテックスの雨合羽のような特殊な性質を持っています。
この透湿防水シートを貼る理由は、「外部からの雨漏り防止(防水)」と「壁の中の結露防止(透湿)」を同時に高い次元で両立させるためです。
外壁材(サイディングやガルバリウムなど)が一次防水だとすれば、タイベックシートは「二次防水」の要です。
台風などの激しい雨風の際、外壁の継ぎ目やコーキングの劣化部分から、わずかに雨水が内側に侵入してしまうことがあります。タイベックシートを隙間なく張っておくことで、侵入した雨水を構造材(合板や柱)に触れさせることなく、外壁下の通気層を通じて下へと排水し、室内への雨漏りを完全にブロックします。
冬場、室内の湿気がどうしても壁の中にわずかに侵入したり、夏場に外からの湿気が入り込んだりします。タイベックシートは、水滴(雨)の数万分の1という非常に細かい「水蒸気(湿気)」の分子だけを通す穴が開いているため、壁の中の湿気をスムーズに外(通気層)へ逃がし、木材を常に乾燥した状態に保ちます。
タイベックシートには、外からの冷たい風が断熱材に入り込むのを防ぐ「防風性」もあります。これにより、断熱材の周りの空気層が乱れるのを防ぎ、住宅本来の断熱性能を100%発揮させることができます。
現在の木造住宅では、タイベックシートの外側に「通気どうぶち」などを打ち付け、外壁材との間に15〜20mmほどの「通気層(空気の通り道)」を作ります。
壁の中の湿気がタイベックシートを通り抜けて通気層に出る。
通気層を流れる上昇気流によって、湿気が屋根裏や軒先から外へ排出される。
この仕組みがあるからこそ、日本の高温多湿な気候や、寒冷地の厳しい内部結露のリスクから構造体を守り、30年、50年と長持ちする家になります。もしこのシートの選定や施工を怠ると、数年で壁の中がカビだらけになり、柱が腐食する原因になります。
先ほどの中の気密工法と同様、外側の防水シートも窓のサッシまわりが一番の弱点になります。サッシの枠とシートの間を、防水性・耐久性の高い「ブチルテープ」などで隙間なく密着させているかが、雨漏りを防ぐ最大のポイントです。
函館・八雲の山野内建設は高気密高断熱という言葉がまだ無かった1970年代から高気密高断熱の家づくりに取り組んできました。断熱気密性能を高め、太陽光発電で光熱費負担を実質ゼロにして、家計を楽に、そして快適な住み心地を実現します。また30年経過しても断熱気密性能が悪化しないので、リフォーム費用も安く済みます。そして省エネ性能の高い家づくりなら様々な補助金を活用する家づくりも可能です。新築だけでなくリノベーションでも光熱費ゼロ住宅が可能です。ぜひ山野内建設にご相談ください。