
今回ご紹介するのは、平屋住宅のZEHリノベーションです。

北斗市のМさまは、築40年、約43坪の平屋住宅の祖父から譲り受けたものの、断熱性能が低く、ストーブ廻りしか暖かくないという悩みがありました。

窓や外壁、天井、基礎、玄関などの断熱気密工事、高効率換気システム導入などを行いUA値は0.14、C値は0.2と超高性能住宅に変身しました。
また耐震工事、バリアフリー工事、エコキュートや太陽光発電の導入、キッチンやトイレ、お風呂、外装、内装なども改修しました。

リフォーム総額は約2300万円。340万円の補助金を活用できました。

断熱(外壁) | 外張ネオマフォーム45ミリ、軸間高性能GW105ミリ、内張ネオマフォーム90ミリ |
断熱(天井) | セルローズ400ミリ |
断熱(基礎) | 内側ネオマフォーム132ミリ |
UA値 | 0.16 |
太陽光発電 | 10.32KW |
「内側付加断熱改修」について

今回実施した工事は「内側付加断熱改修」という手法です。
既存の住宅に施工されていた外壁のグラスウールや外壁をそのまま再利用できるので、低コストで断熱性能を高めることができます。
また第1種低層住居地域など、外壁後退距離(敷地境界線から外壁またはそれに代わる柱までの距離に規制がある)がある場合でも、内側に付加断熱すれば断熱改修が可能です。
室内の床面積が減少(少し狭くなる)デメリットはありますが、既存住宅を低コストで高性能なZEH(ネットゼロエネルギーハウス)にすることが可能です。
無暖房実験について
ZEHリノベーション完成後、21時から朝6時までの9時間、暖房を停止する無暖房実験を行ったところ、外気温は0.2℃から-3.4℃に下がるなか、室温(床から高さ100センチ)は、21.3℃から20.3℃とわずか1℃低下するだけとなりました。
Мさまからは「各部屋の温度差はほとんどなく、家のどこにいても暖かく快適です。エアコン一台で家じゅう暖かくなり、太陽光発電のおかげで光熱費もまったく気にならなくなりました」と嬉しいコメントをいただきました。