
家づくりの検討をされる初期段階で、ハウスメーカーを選ぶべきか、工務店がいいのかで迷われる方は多いと思います。
今回はこの点について書きます。
そもそもハウスメーカー、工務店という言葉の定義はありません。ざっくり言いますと
ハウスメーカーとは
ハウスメーカーは、規格化された工法で、できるだけ工場で部材を生産・加工し、住宅を大量生産する大手住宅会社を指します。
日本全国で均一な住宅を大量生産することがそもそも前提で、マニュアルと規格が細かく決められていて、営業、設計、施工管理、総務などの分業もされています。テレビコマーシャルなどのメディア戦略で全国区の知名度も獲得し、日本各地の総合住宅展示場にも出店しているので、そのハウスメーカーが建てる家を見学しやすいですし、全国ブランドに依頼するという安心感もあるかと思います。ホームページやカタログなども充実しています。函館には北海道セキスイハイム、スウェーデンハウス、土屋ホーム、日本ハウスHD、一条工務店、アイ工務店、ミサワホーム北海道などたくさんのハウスメーカーがあります。
工務店は?
工務店という言葉にも明確な定義はないようです。ざっくりいうと、会社が1か所にあり、半径50キロから遠くても100キロ前後、つまり大工さんや職人さん、施工管理の社員などが日帰りで施工や打合せ、メンテナンスで現場に駆けつけられる距離を商圏にしているのが第1の特徴だと思います。住宅会社は地場産業と呼ばれる理由でもあります。
工務店にもいろいろなタイプがあります。
- 自社で営業し設計施工も行う独立型の工務店
- ハウスメーカーや設計事務所が受注した住宅の施工を担当する施工専門、あるいは下請け型の工務店
- 独立型ですがフランチャイズなどに加盟し、そのノウハウ、企画、戦略などにしたがって動く工務店
- 建売販売や不動産部門との連動など、土地の販売を軸とする工務店
- リフォームや営繕などをメインとする工務店
さらに、工務店としてスタートした会社ですが、ビジネスの拡大などに野心があって、ローコスト化や規格住宅の多彩化、他地区への進出などを推し進め年間30棟以上の住宅受注を図っていくビルダーと呼ばれる住宅会社もあります。
工務店の多くは、地域密着で、地元の評判、口コミを頼りにしている面も多いこと、そして建て主の要望を叶えようと設計や施工管理、大工さんなどが相談して柔軟に対応するところが良さだったりもします。
函館の工務店は・・・
工務店にもいろいろなタイプがある、とさきほど書きましたが、工務店を選ぶには、その会社の特徴をある程度自力で調べないと相性の良い工務店になかなか出会えないという問題はあるかと思います。
デザインや価格など、わかりやすい魅力なら比較も容易ですが、家づくりの技術、知識、経営姿勢などは大変重要なので、そこを見分ける必要があります。
ちなみに山野内建設は、住宅の断熱気密性能をしっかり学び、1990年に、高断熱高気密住宅のモデルハウスを建設。高断熱高気密が実現しやすいツーバイフォー工法を採用したり、大工を社員雇用するなど住宅性能や品質を重視した家づくりを進めてきました。

また八雲や函館で、地元工務店に声をかけ、地元の工務店が質の高い家づくりをできるように、勉強会などを開催して、工務店同士助け合ってきました。
山野内建設は、八雲と函館に拠点があり、不動産部門もあるという特殊性もありますが、あくまで工務店の良さは大事にしたいと思っています。

近年は、ネットゼロエネルギーハウス(ZEH)の家づくりを全棟で行う全棟ZEH宣言、そしてリノベーションで新築よりも価格を抑えながら光熱費負担をゼロにするZEHリノベーションも軸にしています。函館で「ZEH」というキーワードを使う住宅会社が最近増えてきたことにも一役買っているのではないかと思います。
当社に家づくりをご相談いただく方の中には、住宅性能で差別化しているハウスメーカーに見積など提案を受けたあとで、もっと良い選択肢はないかと考え、山野内建設にご相談いただく方が多いと思います。住宅性能やzehの実績、お客様の要望を踏まえた柔軟なプランニング、補助金の活用など、ハウスメーカーには負けない強みがあります。
もし、快適な住環境と、光熱費負担をゼロにできる、そして災害にも強い家づくり、リノベーションなどに興味がありましたらぜひ山野内建設にお声がけください。
参考記事
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