【函館市】結露と光熱費の悩みを解消 RC住宅を外張り断熱改修

函館市のОさまのご自宅は、鉄筋コンクリート(RC)造の戸建て住宅です。RC住宅は、耐久性や遮音性、耐火性、デザインの自由度、コンクリート打ちっぱなしの意匠性などがメリット。

一方で、建設費が高い、断熱性能が低いと結露・カビが発生しやすい、光熱費負担も大きくなりやすいといった留意点もあります。

長年暮らしてきたОさまの悩みは住宅の結露と寒さでした。冬になると毎朝、窓にびっしり水滴がついて、放置しているとカビなどが発生してしまうので、毎日窓の結露を拭くのが日課でした。カビによる衛生面・健康面も心配でした。また家の寒さと光熱費負担も大きな悩みでした。

改修前の光熱費は以下のとおりです。

電気使用量(kwh)電気料金灯油使用料(l)灯油料金
1月35713,546334.534,052
2月2539,710228.023,210
3月2167,779296.431,359
4月2358,867273.429,473
5月2107,99100
6月1716,59600
7月2007,95200
8月2319,25100
9月1747,011182.819,706
10月1837,36600
11月2499,972322.932,117
12月28411,577165.716,995
合計2,763107,6281803.7186,912

暖房は灯油を年間で約1800リットル、約18.7万円支払っていましたが、暖房機のない部屋や、窓際などは寒く、結露と寒さの両面に悩まされていました。年間光熱費合計は29万4540円です。

そこで、Оさまは、結露、寒さ、カビ、光熱費負担の解決のために、当社に相談をいただきました。

О邸の断熱は、外壁がポリスチレンフォーム30ミリ、屋根はポリスチレンフォーム50ミリ、床下はポリスチレンフォーム30ミリ、窓はペアガラスを施工していました。RC造なので気密性能はある程度確保されていましたが、断熱性能は不十分。

対策として、コンクリート躯体を外側から断熱材で覆うことで、コンクリート自体も室内側の快適な温度環境に同調させる「外張り断熱改修」をご提案させていただきました。

断熱改修の前には、住宅の補助金(令和5年度次世代省エネ建材の実証支援事業)に応募し、約362万円の交付決定を獲得。

改修工事中の様子

改修工事中の様子

外壁はネオマフォーム100ミリ(50ミリ2層)追加、屋根もポリスチレンフォーム3種150ミリ、基礎の外側にポリスチレンフォーム3種を100ミリ施工し、配管など貫通部の隙間は現場発泡ウレタンを注入したほか、外壁や屋根の断熱材は1層目と2層目の目地をずらして施工することで断熱欠損が生じないように対処。外張り断熱実施にあたっては透湿・防水シート(タイベックシート)を施工し通気層も確保。サッシはトリプルサッシに交換しました。UA値は0.26になりました。

測定写真(室内)

測定写真(室内)

真冬に8時間無暖房でも室温低下はわずか2℃!

断熱改修の成果を検証するために、工事終了後の2023年12月25日に、22:00~8:00までの10時間、家全体の暖房を停止し、冬季に無暖房で10時間経過したときの室温変化を測定しました。

その結果、22時には、床から10センチの位置では21.3℃、床から100センチの位置では22.3℃だったのが、朝8時になると、床から10センチの位置では19.3℃と2℃低下。床から100センチの位置では2.2℃低下となりました。

真冬に10時間暖房を切っていても2℃程度しか室温が低下しないということは、わずかの暖房でも室温が維持でき暖房コストを最小限に抑えられる。そして災害時・停電時にも急激な室温低下が起きないという意味で、住人の安全確保にも役立つということを示しています。

2023年冬に断熱改修を終え、実際に暮らしてみたときの光熱費負担はどうなったでしょうか?

電気使用量(kwh)電気料金灯油使用料(l)灯油料金
1月38114,585172.819,493
2月28010,786155.818,042
3月2659,510142.716,525
4月2005,21787.610,145
5月2066,05247.25,466
6月1896,16900
7月2288,03400
8月33212,29300
9月2387,91900
10月1956,135117.113,208
11月2478,738110.212,430
12月2619,833140.815,882
合計3,022105,271974.2111,191

年間光熱費の比較

2022年29万4540円
2024年21万6462円

断熱改修前と改修後では、年間で7万8078円の光熱費削減が実現しています。またリノベーション前は、家全体を暖房するのではなく、部分間欠暖房だったので、冬の間は使っていない部屋もありました。

改修後はリビングなど主要スペースだけでなく全室を暖房できるようになり、家全体を活用できるようにもなりました。改修後は、窓の結露も発生しなくなり、カビ、結露による健康被害(アトピーや喘息などのリスク)に悩まされることもなくなりました。

山野内建設では、木造住宅だけでなく、RC住宅の断熱改修も行っています。断熱気密性能を高め、太陽光発電を搭載することで、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を実現し、光熱費負担を実質ゼロにできます。また、さまざまな住宅の省エネ補助金を活用し、新築・リノベーションの建設工事の負担額を減らすこともできます。ぜひお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

yamanouchi