インテリアコーディネーターから積算など裏方業務に 黒川麻衣子

函館出身でハウスメーカーで6年半

私は函館出身です。子供のころからインテリア雑誌を見るのが好きで、興味があったんです。高校を出たら就職しようと決めていたので工業高校で建築を学び、ハウスメーカーに入社、6年半ほどインテリアコーディネーターとして働きました。

当時は支店で年間120棟、全国最多の受注棟数で、その約半分、年60軒くらいを担当していました。激務でしたがお客様に喜んでいただけるのでまた頑張ろうと思えた仕事でした。

設計者が図面を完成させた後、内装の色決めや設備、照明、カーテンなどの打合せをお客様と行い、仕様を決める役割でした。

お客様の好みからプランを考える

インテリアのテイストを固定しない、お客様の要望に応じていろんなテイストに対応する住宅会社だったこともあって、いろいろなパターンの提案ができたのも良い経験になりました。

お客様の好みは漠然としていることも多いと思います。誰でも好きなものには目が行くし手に取ります。このお客様は何が好きか、持ち物や服装などもヒントになります。こちらから問いかけ、好みを引き出し、それをヒントに提案していました。

フリーインテリアコーディネーターに

ハウスメーカーは6年半勤め、退職しました。あまり先のことは決めずに退職したのですが、カーテン屋さんから「黒川さんはフリーでもやっていけると思う」と声をかけていただき、フリーランスのインテリアコーディネーターとして再出発しました。

当時25歳の私は、フリーでいろんな住宅会社さんとお仕事をできる自信はなかったのですが「あなたは大丈夫」と言っていただいたことで決心ができました。

そこから5年くらい、地場工務店さん、ハウスメーカーさんなど数社の案件を担当させていただきました。外注のインテリアコーディネーターになってからは、各社それぞれ仕事の段取りが異なり、設計が煮詰まっていない段階から私の担当になることもありました。コーディネート上の事情で設計も変更するというような柔軟な対応もできるようになりました。もともとは設計に興味があったので設計にも関われるのは良い経験になりました。

私は野心を持ってキャリアアップしたわけではなく、周囲の状況や声掛けしてくれた方に影響を受けて、それに応えてきたように思います。当時は年間30件くらいのインテリアコーディネートの仕事を担当していました。

コーディネーターに求められるものが変わってきた

ハウスメーカーのインテリアコーディネーターとして働いていたころは、お客様との打合せは3回くらいでした。ですがフリーで働いていたころはお客様との打合せは8回くらいに増えました。以前と比べ、住設関係もバリエーションが豊富になり、選択肢も増えましたし、お客様が好みのデザインをインスタグラムやピンタレストなどで調べ、じっくり選び、住宅会社に細かく要望してカスタマイズができる時代になりました。

お客様の要望を踏まえ、インテリアコーディネーターの知識と経験を活かしてバランスをとったり、新たな選択肢を提案したり、より深い提案ができるようになりました。

住宅会社によって、どこまで内装関係の要望に応えられるかも異なります。外注のコーディネーターとしてはそういう会社事情も配慮してお客様と接することになります。インテリアコーディネーターとしての業務量は増えましたが、お客様の家づくりの満足度は高くなったと思います。忙しくても仕事が楽しかったので続けられました。トータルで450軒以上のコーディネートを担当したと思います。

裏方としてサポートする喜びを体感

夫の転勤で京都や栃木に移り住み、その期間は建築の仕事はしていませんでした。その後、転勤で函館に再び戻りました。

当時、子供が2歳だったので、ハウスメーカーのパートで仕事を再開。9年半働きました。子育てで日曜日の出社ができなかったのでインテリアコーディネーターの仕事は無理だと判断し、裏方業務といいますか、積算や図面の詳細チェックなどを主に担当しました。

今までお客様との打合せ、提案をメインに、前に出る仕事をしてきたので、裏方の仕事でもやりがいを感じられるかどうか、と思っていましたが、実際やってみると、現場がスムーズに動いたり、周りの社員が活躍できるようにサポートできたりすると良かったと思える、というのは発見でした。

裏方として段取り良く準備できたら、腕の良い職人さんはきちんと良い仕事をしてくれます。そういうパズルのピースがはまったような感触が味わえました。

その道のプロが揃う山野内建設に入社を決断

その後、9年半働いたハウスメーカーを退職しました。その際、お世話になった大工さんにそのことを伝えたら「山野内さんに行ってみない?」って話してくれたんです。

当時、私はyoutubeで建築系のチャンネルをよく見ていました。そのとき、なぜか頻繁に
https://www.youtube.com/watch?v=W8415MlAIoM

山野内建設のモデルハウスCMの動画が出てきて、しかも登場する女性が、私の以前働いていた会社の先輩だった前田さんだったこともありまして不思議なご縁を感じたんです。

他にもフリーの時代に働かせていただいていた住宅会社さんからもお誘いいただいたりしたのですが、改めて山野内建設のホームページを見ると、スタッフ一人ひとりの仕事に対する考え方が深く書かれていて、読み応えがあったんです。それぞれがその道のプロとして活躍している、こういう会社に入ってみたいなと思って2024年10月に山野内建設に入社しました。

今は積算担当で会社を支える役割

山野内建設でも裏方として、積算業務などを担当しています。

家づくりは設計やコーディネートなど表に見える部分と同じくらい、材料の積算、施工管理、予算組みなどがとても大切です。

住宅会社の中には、お客様に提出する見積は坪単価で割り出したり、概算見積で提示する会社もあります。一方山野内建設は、お客様に見積を出す際、材料や工事などの原価を見積に提示する「原価見積り」をご提示しています。

発注、見積りなどに間違いがないかチェックする、図面変更が発生した際などに、連動して発注する建材も変更する、納品されたものが発注したものとあっているかチェックする、といった確認作業はとても大事です。一人だけでなく複数のスタッフの目で気に掛けることも大事だと思います。

建材類は今でも値上げが続いています。先のことはわかりませんが、下がる理由はあまりなくて、まだ上がる可能性は十分あると思います。そういう意味では、家を建てたいと思われたタイミングがその方にとっての建て時なのだと思います。

山野内建設の魅力は?

一般の住宅会社は家を1棟売ることに躍起になっています。私はこれまで、たくさんの設計者の図面を見てきました。多くの設計者は間取りや動線を考えます。暮らしの面を踏まえると変更したくなる部分がどこかにあります。

ところが山野内社長の提案は、家という大きな買い物であっても、その方の人生の中で、住宅ローンや光熱費の負担、子育てが終わった後の老後の備えに至るまで深く考えが及んでいる提案になっています。山野内社長から「どこか直すところない?」と聞かれることがありますが、実際、山野内社長の考える図面は、生活上の不都合から直したくなる部分がほとんど見あたらないんです。

山野内建設は、断熱性能、ZEHでの光熱費ゼロ住宅などの面を全面に出しているイメージだと思いますが、実は、それだけでなく、山野内社長の設計力が、他社より群を抜いて素晴らしい。山野内社長の作る図面は別格だと思います。ぜひ一度、ご相談いただければと思います。

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山野内建設について

この記事を書いた人

yamanouchi